ティアリングサーガスペシャルハーレムロードレポート

　このたびは、「ティアリングサーガスペシャルハーレムロードレポート」をご覧いただき、ありがとうございます。レポート本編へのリンクは上部にまとめて掲載してますので、そちらからどうぞ。

　その前に、このページでは「スペシャルハーレムロード」とはどういうものなのかということが書いてありますので、できれば先に当ページをご覧ください。ちょっと変わった攻略なので、いきなり本編を読んでも、何をやってるのかよくわからないと思います。

　１人１マップシリーズでは、あらゆるユニットを使いこなし、適材適所の戦略で、クリアを成し遂げました。これは従来の攻略とは一線を画したものであったと自負していますが、１マップでしか使えないことでユニットの成長は見込めず、ほとんどのマップでは初期パラメータでクリアできるような戦術が取られています。

　しかし、本来ティアサガで一番おもしろい部分は「ユニットの成長」だと思います。最初は弱かったユニットが、だんだん成長して、第一線で活躍できるようになっていく。それがティアサガの醍醐味でしょう。

　そこで、今回はこの「ユニットの成長」がなくてはクリアできないものをやってみようと思い立ちました。その結果、考えついたのが、この「スペシャルハーレムロード」というものです。

　まずは「ハーレムロード」。これは「女性ユニットのみでクリアする」というものです。ハーレムというと、１人の男性＋多数の女性というような意味合いがありますが、ここでは女性のみ、すなわち主人公であるリュナンやホームズも使用不可ということになります。

　しかし、これだとユニット数は限定されるものの、レベルアップでスーパーユニットを作ればどうにでもなるので、明らかに１人１マップより簡単です。そこで、これに追加条件を加えました。これが「スペシャル」の部分です。

　これは「初期装備＋イベントで入手できる武器・アイテムしか使えない」というものです。つまり店で購入することはもちろん、敵が落とすものも使用不可となります。そのためアイテムはともかく、武器を計画的に使っていかなければならないというのが、なかなか厳しいです。

　こう書くと、ハーレムロードがベースで、その上に装備制限が加わったように感じると思いますが、実はそうではなく、逆だったりします。装備制限をやろうと思ったけど、それだけだと簡単なので、何かいい追加条件はないかなぁというところで浮かんだのがハーレムロード、というわけです。

　なお、使用できるユニット・アイテムについては、別項で解説します。

　「スペシャルハーレムロード」の基本ルールは上記の通りですが、やり方次第では意外と簡単、というか戦略的にもレポ的にも、ものすごくつまらないものになってしまいます。そこで、以下の条件を追加しました。

　他のユニットを使って武器を持ち替えたり、わざと武器を外したりということはできません。せっかく装備を制限するなら、一度も持ち替えずに、ずっと持ったままでいた方がよいだろう、という意図です。つまり、武器を使い切らない限り、無装備で盾になるということはできません。

　ティアサガでは、攻撃を受けることで経験値が入るため、民家の自動回復などを使えば、武器を使わずにレベルを上げることができてしまいます。これでは話にならないので、この２つを条件として設定しました。これにより、癒しの杖と、一部ユニットの所持しているアイテムでしか回復はできないことになります。

　せっかく武器やアイテムを制限しているので、スキルも制限しときましょう。

　前者は言わずもがな。後者はハーレムロードでモンスターを使うってのも微妙なので、禁止としました。

　ただし、支援役が攻撃されないように気をつけないといけません。

　同じく、話しかけた後に攻撃されないようにしないといけません。

　ガーゼルのＨＰをゼロにした後に、４人で囲んで袋叩きにする（笑）イベントが発生しますが、あれは発生させないことにはクリアできないので、ＯＫとします。もちろん、ＨＰをゼロにするところまでは、女性ユニットのみで行わなければなりません。

　これは女性ユニットも食らうことに変わりはないし、経験値も入らないのでＯＫとします。

　これは防ぎようがないので、攻撃しようが攻撃されようが、なんでもＯＫとします。

加入	ユニット名	クラス	武器	杖	アイテム
MAP1	サーシャ	プリンセス	短剣46		☆天馬の笛(M6)
MAP1	ケイト	レディナイト	エストック22 ボウガン44		皮の盾4
MAP2	エステル	ルークナイト	細身の槍50 短剣46
MAP2	エンテ	シスター		癒しの杖22 ☆記憶の杖18	癒しの果実3(M2)
MAP2	ジュリア	けんし	シミター33 キルブレード24 ☆ルクード50(M26)		癒しの果実3(M4)
MAP2	プラム	しんかん		癒しの杖22 ☆守りの杖18(M3)	ランの手鏡(M2)
MAP4	マーテル	ペガサスナイト	エストック22		皮の盾4
MAP4	ラケル	ボウマスター	マスターボウ60
MAP6	メル	トルバドール	エストック22	癒しの杖22 ☆魔力の杖10(M12)
MAP8	カトリ	シスター
MAP8	ユニ	とうぞく	短剣46
MAP9	メリエル	まどうし	☆スターライト50 ファイアー30 ☆オーラレイン7(M24)
MAP10	シャロン	レディナイト	エストック22 ボウガン44		皮の盾4
MAP13	クリシーヌ	けんし	マンゴーシュ14		おまもり2 薬草3
MAP15	フラウ	ペガサスナイト	手槍32		薬草3
MAP15	サン	ルークナイト	細身の槍50 短剣46
MAP15	リーリエ	しんかん		癒しの杖22 ☆力の杖14(M16)
MAP17	レニー	ゆみせんし	鉄の弓40
MAP23	バド	とうぞく
MAP25	リベカ	しんかん		癒しの杖22
MAP26	リィナ	ルークナイト	短剣46
MAP29	レネ	せいじょ		癒しの杖22 ☆転送の杖15 ☆破邪の杖7
MAP32	シエラ	まじょ	ジャヌーラ30		癒しの果実3 ★エリクサー
MAP36	ヴェーヌ	ペガサスナイト	☆サリアの槍74		皮の盾4
MAP40	ティーエ	レダプリンセス	☆聖剣レダ∞

　武器のかっこ内は、途中のイベントで入手できるものの入手マップです。バドは初期武器がなく、カトリもゾンビの杖使用禁止のため、両者は空欄となっています。

　文字色が違うものは、特に重要と思われるアイテムです。ティーエの☆聖剣レダは使用回数が∞ですが、どうせ最終マップしか使えないので、これは制限なしとします。

　なお、MAP11に行くと、サムソンの経験値を回避できないため、残念ながらエリシャは仲間にできません。その他のマップでは完全にハーレムロードを達成することが可能であり、かつ主要マップで唯一、このMAP11だけは飛ばすことができるため、MAP11はスルーします。☆ブレンサンダがないのは痛いですが、仕方ありません。

　当たり前ですが、これが一番大変なところです。武器総数は聖剣レダを除くとわずか９４０で、戦闘が発生するマップ数は極限まで減らしても４１。つまり１マップ平均わずか２３回でクリアしないといけないことになります。中にはリィナのように攻撃力がなさすぎたり、ヴェーヌのように加入が遅すぎて武器を使い切れなかったりするユニットもいるので、事実上平均２０回以下に抑えることが絶対条件になってきます。

　女性ユニットは全般的に初期値が低いので、なかなかつらいものがあります。ジークとか使えれば非常に楽なのですが。

　武器制限があるため、レベルが上がって、成長してきた頃には引退、というようなサイクルになってしまいます。しかし、全員そうしていたのでは、とてもクリアには漕ぎ着けないので、削り役・とどめ役の分担をはっきりさせたりして、特定のユニットを少ない武器でレベルアップさせるといった戦術が必要になります。

　武器制限から、記憶の杖はエンテしか使えないことになります。これにより、ホームズ隊では一切使えません。また、マップ３７以降も使うことができず、それらのマップでは、途中セーブなしで乗り切る戦術を構築する必要があります。最終マップをセーブなしというのは、結構きついです。

　幸い聖剣レダには使用回数制限はありませんが、その代わり２０ターンという制限があります。１人で倒すということは、それだけ火力が不足するわけだし、そうはいってもＨＰをゼロにする瞬間は４人で囲んでないといけないので、あまり早くから攻撃を仕掛けるわけにもいきません。さらに、最終マップでは記憶の杖が使えないので、あまり運任せの戦術も取れず、なかなか大変です。

　リュナンやホームズは男性ユニットなので、彼らが攻撃されたらアウトです。これは慎重にやれば特に難しくないように見えますが、厄介なのが魔女。魔女がワープして、主人公ユニットに攻撃してきたら、その瞬間リセットというのがきついところです。

７．スペシャルハーレムロード最大の難関～聖ドラゴンゾンビ対策

　ＭＡＰ３７に聖竜のウロコを持っているドラゴンゾンビがいますが、リュナンを使用できないため、魔力の杖を絡めて魔法攻撃力４４以上を確立し、チクチク攻撃して倒すしかありません。今回魔法が使えるのはメリエルしかいないので、メリエルが倒すことになります。

　ここまでは１人１マップの時と同じですが、問題は武器制限とパラメータ。聖ドラゴンゾンビにダメージを通すには、メリエルの魔力を上げる必要がありますが、ＳＰハーレムロードでは、ドーピングもできないし、クラスチェンジもできません。

　よって、レベルアップのみで解決することになりますが、ここで立ちはだかるのが武器制限。聖ドラゴンゾンビ用のスターライトを残した上で、必要なレベルアップを行う必要が出てきます。

　また、レベルが上がっても魔力が上がらなければ意味がありません。よって、メリエルのパラメータをレベルアップ時に吟味する必要があります。具体的には、レベルアップのチャンスが最大19回あるうち、12回魔力を引かなければなりません。

　ここで、遭遇戦が使えればこの程度の吟味は簡単なのですが、今回は武器制限があるため、そういうわけにはいきません。マップ攻略（しかも武器制限あり）と並行して行わないといけないので、記憶の杖で吟味していくことになります。

　また、ここでは聖ドラゴンゾンビのみに注目しましたが、とにかくメリエルの攻撃力は本プレイでは圧倒的なので、終盤の強力ボスの多くは、彼女が担当することになります。なので、魔力以外のパラメータもかなり重要になってきます。メリエルのレベルアップはＳＰハーレムロード最大のポイントと言ってもいいぐらいで、記憶の杖18回の半分はこれで持っていかれてしまいます。

　幸い、力の杖や守りの杖といった、パワーアップ系の杖は全部使えるので、これらを使いこなすことで、弱い戦闘力を補っていきます。特に力の杖を使えば、短剣装備のユニでさえも攻撃力１４と立派な戦力になるので、非常に重要です。

　アホみたいに敵が沸いてくる終盤のマップ、まともに戦っていては、とても武器が持ちません。なので、転送の杖とオーラレインを使いこなし、速攻でクリアしていきます。

　武器制限があるので、できるだけ敵を攻撃せず、やり過ごすことが重要になります。しかし、武器を持っているユニットでは反撃してしまうので、反撃できないユニットが盾にならなくてはなりません。敵に応じて剣と弓を持ち替えられるケイトや、弓装備で耐久力が高いラケルなどが重宝しますが、場合によってはシスターを使うこともあります。意外と回避率が高いんですよ。

　一部ユニットが回復アイテムを持っていますが、ほぼ回復は「癒しの杖」でしかできません。しかし、遠癒しの杖でない以上、そもそも攻略に組み込むことが難しいので、意外と使いません。なので、癒しの杖よりも武器を優先して残していく戦術を取ります。

　最後に、このプレイで使用する全ユニットのレビューをしたいと思います。

　武器総数４６。とにかく攻撃力がなく、さらに命中も低いので戦力としてはあまり期待できません。支援効果としての活躍の方が大きいです。

　武器総数６６。序盤では唯一間接攻撃できるユニットで、主に弓兵相手に大活躍。さらにエストック装備と多彩な支援効果によりアーマー戦でも力を発揮。まさに序盤のエースです。

　武器総数９６。初期パラメータはかなり低いですが、武器の数は豊富。しかしそのうち４６本は短剣なので、攻撃力不足な感は否めません。中盤以降はちょっと厳しくなってきそうな気がします。むしろ他のユニットを成長させるための削り役として重宝か。

　☆記憶の杖を使える超重要ユニット。また回避率が高いので、おとり役としても活躍します。

　武器総数５７＋５０。打たれ弱いのが難点ですが、キルブレードはかなり使い勝手がいいです。また攻撃力不足が深刻な中、☆ルクードは最強クラスの武器。終盤まで主力として活躍が保証されますが、それまでに武器レベルを１５以上にしないといけないのがつらいところ。

　とにかく大きな成長が期待できない本プレイ、☆まもりの杖は大活躍するでしょう。また踊るスキルも超重要で、このスキルなくして終盤の攻略はありえません。さらにランのてかがみの支援効果もあり、最重要ユニットの１人と言っていいでしょう。

　武器総数２２。飛行系というのは便利ですが、いかんせん武器が少なすぎます。当然成長も期待できず、いまいち使いづらいユニットです。

　武器総数６０。初期パラメータはすばらしく、武器も強力。守備力も高めな上に直接攻撃ができないのでおとり役にも使いやすく、まさにエースになれる器です。しかし、人間にとどめを刺せないのは見逃せるとしても、瀕死にした後も武器を撃ち続けるというのが困ったところ。ムダ撃ちするため、武器が余計に減ってしまいます。わざと外すくらいなら撃たなきゃいいのに。

　武器総数２２。攻撃力が６しかないので戦闘力としては期待できませんが、☆魔力の杖は超重要。メリエルとのコンビで大活躍します。

　召喚が使用不可なので、事実上武器なし。おとり役にしか使われません。すまぬ…。

　武器総数４６。しかし攻撃力４というのは弱すぎです。ただ扉の鍵が使えないし、男性ユニットのカギあけも禁止されていることから、カギあけができるのはユニとバドだけ。戦闘力としてはあまり期待できませんが、彼女なくしてクリアは不可能です。

　武器総数８０＋７。とにかく攻撃力不足に悩まされる本プレイ、彼女の☆スターライトと☆オーラレインをどう使っていくかは最大のポイントです。ＭＡＰ37の聖ドラゴンゾンビは彼女以外では倒せず、☆記憶の杖を使ってでも吟味して成長させる必要があります。MVP候補No.1。

　武器総数６６。武器性能やクラスはケイトとまったく同じですが、初期パラメータと成長率はやや上回っています。ただ加入するのがＭＡＰ10とだいぶ敵が強くなってくるところなので、ケイトと比べるとちょっと影は薄くなりそうです。

　武器総数４０。成長率もよく、突撃も使える強力ユニットですが、武器が鉄の弓だけというのがちょっと苦しいところで、残念ながら育つ頃には引退ということになりそうです。

　武器総数１４。攻撃力がない上に武器回数も少ないので、どう考えても戦闘力としては期待できないです。かといってユニとかと違ってカギあけができるわけでもないし、用途としてはおまもりとマンゴーシュを活かして盾にするぐらいでしょうか(鬼)

　武器総数３２。便利な飛行系ユニットですが、マーテルと同じく武器が少ないのが厳しいところ。手槍という武器もなんとも微妙です。

　武器総数９６。武器性能やクラスはエステルとまったく同じですが、初期パラメータと成長率は上回っています。武器が細身の槍と短剣というのがなんとも物足りないですが、とりあえず使用回数が多いのは大きいです。

　歌うは禁止ですが、☆ちからの杖は超重要アイテム。これを使えばユニでも攻撃力１４と、まともな戦力になります。サンとのコンビが多くなりそうな予感。

　武器がないので戦闘力としてはまったく期待できませんが、ユニと同じく彼女なしではクリアできません。

　パラメータ的にはなかなか優秀なのですが、召喚禁止により癒しの杖しか使えないため、他の神官系ユニットと比べるとちょっと影が薄くなってしまいます。レティーナが使えれば…は禁句。

　武器総数４６。これは悪くないんですが、加入するのがＭＡＰ26、しかも攻撃力がたったの７では使いようがありません。☆ちからの杖と合わせれば攻撃力的にはなんとかなるものの、とにかく打たれ弱いので終盤の強敵に立ち向かえるとは思えません。残念ながら、移動力を生かしておとり役や増援封印に使う程度でしょう。

　１人１マップではあまり役に立たなかった☆転送の杖ですが、今回は従来通りのすさまじい威力を発揮します。というかある理由により、この杖がないと絶対クリアできません。また☆破邪の杖の存在も見逃せず、必要不可欠な最重要ユニットの１人です。

　武器総数３０。今回はシゲンが使えないので、ＭＡＰ31の加入となります。武器回数はあまり多いとはいえませんが、やはりワープは便利。★エリクサーもあるので、思い切った特攻に使うなんてこともあるかもしれません。

　武器総数７４。初期パラメータが高く、さらに☆サリアの槍という超強力武器を使えるユニットですが、加入するのがＭＡＰ36というのがきついところ。城内マップでは槍が使えないし、事実上活躍はＭＡＰ36とＭＡＰ40に限られてしまいます。武器を使い切ることはまずないでしょう。

　武器総数∞。といっても最終マップだけですし、それも２０ターン以内にクリアしないといけないので回数的にはそんな使えないと思います。とはいっても、なにしろガーゼルにダメージを与えられるのは彼女だけですし、最終マップでの大活躍は間違いありません。

　ではでは、ここからいよいよ本編です。１人１マップに比べると、インパクトは劣るかもしれませんが、おもしろいレポになればいいなーと思っています。